訪問看護ステーションコミケ(右)

所長 歌田ちひろ

 

 

中山間地域に看護を

 訪問看護ステーションコミケアは、UIターン若手看護師3名で平成27年7月に「たくさんの幸せな瞬間をプロデュースする」を理念に開設しました。

 少子高齢化が進む中山間地域では、老老介護、一人暮らし高齢者の増加といった社会的問題の他に、家と家の距離が長く非効率という立地的問題もあります。また、働く若者世代の流出といったケアを担う人材不足もあり、在宅医療サービスを提供する上で様々な課題があります。しかし、「年を重ねて病気になっても、住み慣れた場所で大切な人と自分らしく暮らしたい」と願う気持ちは、あたりまえにここ中山間地域にもあります。にも関わらず、そんな願いが環境によって実現できないという現実もあるのです。

 安心して住み慣れた場所で大切な人と自分らしく暮らすお手伝いがしたい。地域の方々の願いをかなえる環境づくりがしたい!そんな思いをもって訪問看護ステーションを開設しました。

 

 誰と、どこで、どのように過ごしていくか。きっと人それぞれ違うと思います。できるだけ長い時間、自律した生活が続けられるよう、暮らしの中の幸せな瞬間を大切に、私たちは看護サービスを提供していきます。

 

 

 みんなで支えるコミュニティケア

中山間地域には良いところもたくさんあります。その一つが地域の支え合いが強いということです。隣近所がお互いに見守り、声を掛け合い、助け合う。地域ごとに住民が主体的に作り上げる関係性があります。

当ステーションは、そんな住民のみなさんの交流の場「世代間交流施設 ほほ笑み(雲南市三刀屋町)」の一画に開設しました。この施設は、もともと本屋さんだった商店街の空き家を改装し、三刀屋まちづくり協議会、障害者支援団体の3者で共同利用しています。私たち看護師は、定期的に開催されるサロン活動に参加し、地域で働く身近な医療職者としてまち創りに参画しています。

 

 

みんなの声から生まれる新しい発想とチャレンジ

 医療の高度化、疾病構造の変化、高度経済成長による都市化や核家族化など、私たちの生活は30年前、20年前、10年前とは大きく変わってきています。こうした時代の変化に合わせ、医療や介護の形も変わってきました。

 現在、迎える超少子高齢化社会に向けて、地域ごとに医療や介護のあり方を考え実践していくことが求められています。私たちは地域のみなさんの声を聞き、時代や地域に合ったケアをみんなで考え、創っていきたい思っています。

 また、これからの地域医療を担う次世代とも繋がり、新しい発想とチャレンジで、持続可能な地域医療を目指していきます。

 

 10年後、20年後、いつの時代も、その地域が幸せであり続けますように。